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凪物流 バイオディーゼル燃料を導入
 凪物流(凪秀樹社長、岡山市)は昨年11月からバイオディーゼルの導入を始めた。倉敷夢工房(倉敷市)が手掛ける廃食油の再生事業を活用するもので、環境負荷の低減に取り組むとともに、高騰する燃料対策などコスト削減にもつなげたい考え。

 トレーラや大型・4トントラックなど計33台を保有する同社の軽油使用量は月間で約70キロリットル。いまのところバイオディーゼルの納入量は「1回当たり18リットルのポリ容器25本を、毎月2回の割合で(夢工房へ)引き取りに行っている」と、全使用量の70分の1程度だが、廃食油という性質もあって「さらに購入量を増やすために取引先やホテルへ声を掛けるなど、排出元の確保にも一役買いたい」(凪社長)と話している。

 価格は「軽油に比べてリッター当たり20円ほど安い」という。自ら廃食油の再生燃料化装置を購入する考えもあるが、「システム導入の検討に際し、すでに近辺で稼働させている例を紹介してもらったのが(夢工房との取引に至った)きっかけ」とのことで、実際に燃料として使用したうえで自社による再生事業化にも着手したい思いだ。

 現在の納入量は少量であるうえ、軽油と混合させれば軽油引取税の問題が発生するなど、バイオディーゼルの「100パーセント使用」でなければならないことから、「主に倉庫内のフォークリフトや近場を走る2トン車に使っているが、特に倉庫内作業の際には嫌な臭気もなく、社員らに好評」と社長。早期のデジタコ採用やエコドライブの徹底など、これまでも環境負荷の軽減化を踏まえた事業展開を進めてきたが、「地球に優しく…これは避けて通れない問題。それに加えて30%を超える軽油価格の高騰ぶりは危機的状況で、早めのコスト対策が欠かせない」と話している。
                         
(06/02/03)
<記事提供:物流ウィークリー


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