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 「不安の先送り」で景況感が連続改善
 全ト協が発表した10ー12月期の「トラック運送業界の景況感(速報)」によると、景況感判断指標はマイナス35ポイントで前回(マイナス45)から10ポイント改善した。

 前回(10月29日発表)では機械関連貨物の急速な悪化を予見し、マイナス60ポイントと見込んでいたが、家電エコポイント制度の変更による駆け込み需要と、生産関連の指標や株価の市況が予想より底堅く不安が先送りされたためと見られる。指標の改善は2四半期連続。

 貨物別では宅配貨物、宅配以外の特積み貨物、一般貨物ともに前回からやや改善している。一般貨物数量の判断指標はマイナス12で前回から7ポイント改善され、営業収入はマイナス13(前回比9ポイント改善)、営業利益はマイナス30(6ポイント改善)だった。

 運賃水準は宅配貨物がマイナス39(4ポイント悪化)、宅配以外の特積み貨物はマイナス30で変動なし、一般貨物はマイナス21(6ポイント改善)で、一般貨物は下げ止まりの傾向となった。保有車両台数、貨物の再委託は緩やかに改善。事業者規模では小さくなるほど水準が低く、建設関連貨物も低いが改善の傾向にある。機械関連貨物は相対的に、水準は高くなっている。

 1ー3月期の見通しは、15ポイント悪化のマイナス51となる見込み。

(11/03/11)


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