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 会社を成長させるため トラック「飾り」と決別
 物流業界には、トラックを装飾するのが趣味というドライバーもいる。メッキパーツやマーカーランプなどでトラックを飾ることが楽しみでドライバーを目指したという人もいる。だが会社として、飾りを禁じる事業者もいる。その結果、去っていくドライバーもいたが、この事業者は、新たな会社へ脱皮するため、苦渋の決断を下したという。

 神奈川県のある物流事業者は、装飾したトラックが好きで運送業界を選んだ一人だった。従業員にもそうしたことを好む人が集まった。同社ではトラックを飾ることを禁じていなかったので、他の会社では働けなかったドライバーの受け皿のようになっていたという。

 同事業者は、そうした人はトラックも大事にするだろうと考えていたが、そうはならなかった。「自分で整備ができるなら飾りを許す」としたが、実際に整備まで出来る人は少なかった。さらに飾りを認めたことで、ガムをかんでサングラスしたまま届け先に行くなど、周囲を威圧するような態度も続いた。

 「飾り自体が悪いとは思わない。ただ、悪い方向での振る舞いが目立ち始め、自分で自分の首を締めてしまっている」と同事業者。会社をもっと大きくしようと考えた時に、飾りを禁止にし、違法無線も禁止した。

 飾りや違法無線を禁じたことで、会社を去るドライバーもいた。一緒にやってきた仲間としては苦渋の決断だったが、会社が次のステージに進むためには法令順守という社会的信用を得る取り組みが必要だったのだ。同事業者は会社を去ったドライバーのためにも、必ず会社を大きくすると決意を新たにしている。

(11/01/28)


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