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高木氏(右)と生方氏



『DEPRO−ECS』



デプロ NOx・PM法に適合した排ガス浄化装置  
 デプロ(東京都港区)は5日から、自動車NOx・PM法、八都県市条例に対応したディーゼル排ガス浄化装置『DEPRO−ECS』の発売を開始する。「大切な車両が使用できなくなり、途方に暮れている方を1人でも多く支援していきたい」と語る同社販売推進部長の高木明夫氏と同課長の生方博氏に話を聞いた。

 『DEPRO−ECS』は、大小2つのDPFフィルターを駆使し、低速から高速までのあらゆる走行状況で連続してPMの再生・処理を行うとともに、『EGR(排ガス再循環)』量をコントロールすることでNOxも低減させるというもの。平成6年規制の型式『KC−』で、いすゞ自動車製エンジン『4HF1(130馬力仕様)』を搭載した車種に対応している。対象車種は、いすゞ自動車の「エルフ」、日産自動車の「アトラス」、日産ディーゼル工業の「コンドル」など。価格は1台84万円(取付工賃別)。なお、同製品は1年ごと(ただし10万キロメートルごと)にDPFフィルターの交換が必要。

 昨年の9月30日に国交省から自動車NOx・PM低減装置としての認定を取得しており、同11月24日には八都県市から粒子状物質減少装置としての指定も受けている。高木部長は、「高速走行時だけでなく、低速走行でも性能を発揮し、排ガスを浄化する」とし、「添加剤などを使用しないため、DPFフィルターの点検時期までの間、日常のメンテナンスも不要」と胸を張る。

 なお、取り付けは現在、同社が提携する規制エリア内の整備工場114社でのみ可能となっている。生方課長は、「単なる部品ではないので、当社の研修を受講して、専門知識を習得された整備会社にのみ協力をお願いしている」と説明。「取り付けにかかる時間は約1日」という。同社では、3か月ごとまたは3万キロメートル走行ごとのDPFフィルターの点検(有償)を受けることを条件に、1年間(10万キロメートルまで)の製品保証も実施している。

 同部長は、「開発に丸3年かかったが、ようやく製品化でき、販売にこぎつけることができた」と目を細める。当初、同社でもDPFの開発を進めていたが、「PMだけでなく、NOxも除去できる装置を開発することが、社会やユーザーにより役立つ」との判断から、NOx・PM浄化装置の開発へシフトしたという。同課長も、「環境規制で泣いているユーザーは多い。規制そのものを知らないケースもまだまだあり、特に自家用で使用している方は情報がほとんど入っていないため、車検時に慌てられるケースが多い」「10年間で1万2000キロメートルしか走行していない車両が規制にかかるので何とかしたい、といった相談も寄せられている」という。

  同社の調査では、「エルフ」で同型の車両は規制エリア内だけで数万台が登録されているという。同部長も、「運送業界の声を聞くと、高価な架装を施した車両や大切に乗ってきた車両を、簡単に下取りには出せないとの意見が多かった。ぜひ、当社製品を取り付けて乗り続けてほしい」と語る。

 両氏は、「社会に貢献する製品を開発するという、スタート時の目標にようやくたどり着いた」とし、「今後は、多くの方々に製品の存在を知ってもらい、1台でも多くの車両に取り付けていきたい」と意気込む。

 問い合わせは、電話0120(668)404番、HPは、http://www.depro-corp.jp
                         
(06/01/02)
<記事提供:物流ウィークリー


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