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後藤忠義社長
後楽運輸 「倉庫業強化で両輪めざす」 
 「ざっと月間で500万円は違う。倉庫事業の売り上げを(軽油高騰分に)食われている格好だ」と後藤忠義社長(後楽運輸、岡山市)。グループ会社の旭運輸倉庫と合わせると計100台の車両を保有するだけに、リッター1円の値上げが与える影響は小さくない。

 市内で昨秋、新しく50キロリットルの地下タンクを増設した。「タンクとスタンド買いの価格差が縮まっているというが、自家タンクを造るメリットがあるのは確か。それにしても、入るもの(運賃)は一向に上がらないし、出て行くものは値を上げるばかり。代替えをしてまで長距離をやるくらいなら…と、減車する会社も少なくない」と話す。

 自家用1台から始め、昭和46年に当時の運送免許を取得したオーナー社長。当時は建材を主力にこなしていたが、現在はセメントや石油化学製品、鉄鋼など扱い荷物の幅は広い。旭運輸倉庫のほか、不動産や石油販売も手掛けるタック烏城、タックトランスポートと後楽グループを形成している。

 「次代の話だが…」と前置きしながら、「倉庫業の拡大を進めながら、運輸との両輪で事業を考えていきたい」と社長。2700坪の本社地もいずれ「運輸部門を他所へ移し、倉庫へシフトすることも考えている」という。

 今春、岡山第三陸運事業協同組合(同市)の理事長に就任した。「組合の所有資産が新規入会の高いハードルになっていることは理解している。ただ、活性化のためには新しい形も考えていかないといけない」と、事業活動だけに参加する準組合員的な加入にも前向きな姿勢。「ト協もそうだが、組合など関連団体にしても今後、組織の在り方を早急に見直すなどして、もっと機能的・機動的になれば業界団体としての力量をフルに発揮できるはずだ」と指摘する。   
                         
(05/12/16)
<記事提供:物流ウィークリー


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