「環境」を優先 |
高雄運送 環境ISOを取得 |
高雄運送(日高輝登社長、広島市安佐北区)は11月25日付で、ISO14001の認証を取得した。登録活動範囲は一般貨物の輸送・保管で、審査登録機関はJQA(R日本品質保証機構)。運送業界では品質(同9001)から着手する例が多く、環境ISOを優先取得するケースは珍しい。 同社は昭和49年に設立、現在の保有車両数は約70台。17年前には1000万円を投じて当時、県内で3社しか採用していなかったドライビング・アナライザー(現在のデジタコのようなもの)を導入するなど、早い段階から環境対策にも努めてきた。 認証取得を先頭に立って進めてきたのは日高一傑センター長と、日高澄夫専務。「輸送といえば品質ということで、まずは9001かもしれないが、環境問題に前向きに取り組む取引荷主が多い」(センター長)、「これからの物流事業は排ガス対策や燃料問題も含め、環境を後回しにして成り立つものではない」(専務)と、環境ISOの優先取得を説明している。 今年初めのキックオフ以降、「とにかく法の順守1つを取っても大変。コンプレッサーの音量(騒音)や給油施設の管理など、これまで知らなかった関連法が多く、それを改善・クリアするのにも苦労した」(専務)という。毎月の目標を掲げて1つずつ問題点を解決してきたが、「トラック1台当たり、1日1リットル」と定めた燃料削減も、その1つ。「取得のために取り組んだわけだが、軽油高騰の影響を和らげる面で奏功した感もある」(同)。 「(ISOは)社内の方針を隅々まで浸透させるのが最大のメリットであり、同時に難しい点でもある。組織全体に理解が行き渡るまでに半年、課題をクリアするのに半年を費やし、結果として1年近くかかってしまった。当社は現在、次代の経営を見据えて階段の踊り場にいる状態。認証取得も、その作業の一環ととらえている」(センター長)と話している。 (05/12/09) <記事提供:物流ウィークリー> |
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