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 ヤマトHD アジアで宅急便を展開
 ヤマトホールディングスはアジア市場に進出することを決めた。中国・上海における物流事業の領域拡大と高度化を検討。26日に中国の国有総合投資会社である「上海久事公司」と「上海金剛投資有限公司」との間で合弁契約を締結し、「上海巴士物流有限公司(「雅瑪多(中国)運輸有限公司」に改称予定)」を子会社化することを決議した。

 アジア圏では経済成長に伴う生活水準の向上で、高品質な物流サービスを利用する環境が整いつつある。しかし、「宅急便」に類似した高品質な物流サービスは存在せず、DHLや佐川急便が展開するサービスは企業間物流が主力であり、「個人向けのきめ細かな宅配網は整備されていない状況」だという。

 上海久事公司と上海金剛投資有限公司傘下の上海巴士物流有限公司は第三者割当増資を行い、同社が約34億8000万円で全量を引き受けることで、65%出資となる合弁事業会社を形成。

 上海巴士物流有限公司の保有する事業基盤にクロネコブランド及び宅急便事業ノウハウを融合させて事業を展開していく。まず、上海市部で24の集配拠点を新設。今後10年間で約100億円を投じて、都市部と郊外に140前後の拠点を整備していく。トラックなど約600台、リヤカー付き電動自転車を約1600台用意し、3000人以上を雇用する計画。

 来春をめどにシンガポールに進出し、マレーシアで合弁会社を設立するなど、アジア圏を一つの地域と捉えてサービスを提供していく。中国・北京や香港、韓国、インド、ロシアなどにも進出を検討するという。
                     (09/09/04)
<記事提供:物流ウィークリー


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