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山口ト協 エコドライブ・コンテストを開催 
 山口県トラック協会(三浦克己会長)はこのほど、山口市の山口テクノパークでエコドライブ・コンテストの記念すべき第1回大会を開催。省エネ講習会などを実施する例は多いが、その成果を競うコンテストを開くのは全国的にも珍しい。

 参加ドライバーに与えられた時間は7分30秒。荷物を積んだ4トントラックで規定コース(全長約4.1キロ)を2周(車両を替えて内・外回り)し、総燃費で順位を決定する格好。単なる省エネ運転のテクニックを競うのではなく、通常業務をこなしながら可能な限りのエコドライブに留意するという意味合いから、燃料消費が同じ場合は走行に要した時間の短い運転者が上位となる。

 同コンテストの開催を決定して以降、ト協役員をはじめとする関係者は苦悩の日々を重ねてきた。参加ドライバーの運転環境・条件に有利・不利が生じないようにするのが、まずは大切な要素。赤信号に引っかかるトラックや、何らかのハプニングでブレーキングを余儀なくされることまで想定しないといけない。通常業務では珍しくないシーンだが、コンテストである以上は条件の統一が求められる。

 こうした詳細は開催ギリギリまで話し合われ、最終的にテクノパーク内の信号のない経路を選択。ただ、通常業務では避けられない信号待ちは、5か所の停止ポイントを設けることで参加ドライバー20人の条件を統一した。

 その結果、記念すべき初代チャンピオンには兼重誠さん(山口コーウン)が輝いた。燃費記録はリッター6.839キロメートル。燃費面では兼重さん以上に優秀な数字を記録したドライバーもいたが、与えられた7分30秒で帰庫できなかったことから10位(1秒経過ごとに0.05ミリリットル追加)という残念な場面も。

 とりあえず手探り、試行錯誤でやり終えた「トラックの日」のメーン・イベント。「来年以降も継続事業として、さらに充実させていきたい。1人当たりの所用時間が見えにくかったことから、今回は20人とした参加者枠も拡大するなど、業界関係者が大勢集うビッグ・イベントに成長させたいと思う」(吉村勲専務理事)と話している。     
                         
(05/10/31)
<記事提供:物流ウィークリー


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