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 軽油価格は国際標準 安いのはガソリン
 「軽油価格は国際的に見て標準。ガソリンの価格が低すぎる」と指摘するのは、MK石油(京都市南区)の荒木一常務。「軽油は海外に販売できるが、ガソリンは規格が異なっており、特にアメリカでは州ごとに違う。州ごとに規格を合わせてまで輸出できない」という。

 「日本の軽油は性能が良く、よく売れている。昨年末も軽油は海外に流れたが、ガソリンは国内でだぶついている。だから、ガソリンは安くなりすぎている」と分析。しかし、「ここにきて軽油の需要が海外、特にアジアで減少してきている。日本市場でも余ってきているようだ。今後の見通しは非常に難しい」とし、「乱高下する可能性もあり、読みづらい」と話す。

 「不況になれば石油メーカーも減産するので、徐々に安定化していくのではないか」と考える同常務。環境問題もあり、石油製品があまり売れない時代に来ているが、「その中にあって、ガソリンが安くなるというのはおかしい。自動車にしても個人消費者が買わなくなってきており、石油から電気へというのが時代の流れになっているはず」と説明する。

 さらに、「レギュラーガソリンの価格と軽油価格の差が縮まっているのは、明らかにガソリンの価格が抑えられているから。現在、一般的なスタンドで販売しているガソリン一リッター当たり、利益は2〜3円ぐらいではないか。これではやっていけない」と訴える。

 「株価が下がって、投機の対象として原油がクローズアップされたことで、ガソリンや軽油価格が異常な高騰を見せたが、今後はそういうことはないはず」という。

                    (09/02/06)
<記事提供:物流ウィークリー


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