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 社内環境の充実が事故減少につながる
 運送事業者対象の事故防止セミナーで産業カウンセラーの講師が「プロ意識を育成することは、ドライバーが今より明るく元気に働けるようにすることが目的」と力説した。

 同講師がコンサルティングした運送会社で、管理者に「ドライバーは経営者ではない。それを経営者と同じ考えで同じことをしろというのは誤りだ」と指摘。ほめることと感謝することに徹した結果、実際に事故は減ったという。「ドライバーは会社の看板。いいドライバーを育てるのは管理者の責任」と断言する。

 ドライバーを大切にする姿勢が事故防止につながるというのは他でも見られる。「福利厚生の充実は自慢できる」という事業者。「大事なのは現場であり、ドライバーだ」という持論を社内で徹底してきた。同社は育児休業制度や介護休暇制度も設けており、退職金制度も充実させている。

 「ドライバーに優しい企業」と同事業者はいうが、その結果として事故率は圧倒的に少ない。顧客からも、無事故で輸送品質が高いという評価で定着している。

 ドライブレコーダーやデジタコも装着しているが、あくまでドライバーをサポートするのが役割で、ほかに特別な教育を行っているわけではない。「具体的に働く環境を整えた結果、事故防止という結果を得た」と話す。
                    (08/12/12)
<記事提供:物流ウィークリー


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