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 三菱ふそう ハイブリッド開発拠点を公開
 三菱ふそうトラック・バスはこのほど、ダイムラー・トラック部門のハイブリッド(HEV)開発拠点として新設した「グローバル・ハイブリッド・センター(GHC)」を報道陣に公開。同社から、開発本部長のアイケ・ブーム副社長と秋川文雄統括部長らが出席した。

 ダイムラー・トラックグループは三菱ふそう(日本)とメルセデスベンツトラック(欧州・中南米)、フレートライナー(米)からなり、GHCはこの三社のHEV車の開発機能を一括に統合、情報と人員を集約する。

 秋川統括部長は、「開発の効率化」と「グループで部品を共用化し、開発および原材料の仕入れコストの見直しを図る」と説明。国内のみならず世界市場を視野に入れたHEV車の開発をめざす。

 現在、ダイムラー・トラックグループで展開しているHEVトラックのラインアップは、三菱ふそうの小型車「キャンターエコハイブリッド」と、メルセデスベンツトラックの中型車「アテーゴ」などで、大型車は未発表。ブーム副社長は、「長距離・高速型のトラックにもHEV技術を採用する」とし、HEV型大型トラックの開発に意欲を見せる。

 また、燃費低減の目標値を「小型トラックは20〜30%、大型トラックは5%」と掲げる。「大型トラックの走行パターンは、小型トラックに比べてゴー・ストップが少なく、回生エネルギーを得づらい。その分だけ燃費効率は落ちるが、年間の走行距離も長いので、経済的メリットも大きい」と説明。

 GHCのトップには秋川統括部長が就く。日米欧から50人の専任エンジニアが配属され、このうち、三菱ふそうは専任エンジニアを倍増して35人体制を敷く。同社・川崎工場内に拠点を構え、欧米各社にも一部エンジニアを配置する。

 同センターが三菱ふそう内に設置されたことに関しては、同社がHEV技術の開発で10年以上の歴史があること、大型路線バスや「キャンターエコハイブリッド」の量産車を開発した実績が評価された。
                    (08/09/12)
<記事提供:物流ウィークリー


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