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通行止め、開通のメドは立たず…
 中国域内5県のト協で組織する中国トラック協会(小丸法之会長)と路線連盟・中国地区連盟(小丸成洋会長)はこのほど、道路公団・中国支社および中国地方整備局を相次いで訪問。先の台風14号の影響で現在も通行止めとなっている山陽道・岩国―玖珂IC間(上下線とも)の早期開通の実現などを要請した。

 中ト協から小丸会長と山根徹吾専務、中国地区連は佐田良二常務が参加。「山陽道からの迂回車両で朝夕を中心に交通渋滞が発生し、一般車両や路線バスのほか、トラック運送事業者にとっても配送・納品に多大な影響が出ている。また、一般道への大量の迂回は地域の交通・環境問題も悪化させることになる」などとして、山陽道・同区間の早期復旧を要望した。

 大規模な路面崩落で上下線とも通行止めとなった山陽道(岩国―玖珂IC間)の影響で、周辺道路は現在も大渋滞が続いている。同じく、一部区間で全面通行止めになっていた国道2号は9月14日に片側交互通行になったが、写真(同21日撮影)のように至るところで渋滞が発生している。

 被害の大きかったエリアを通過するだけのトラックなどは中国道への迂回で対応することから、中国道も平常時の5倍を超える通行量になっているという。一方、被災地周辺での配送や積み・下ろしに当たるトラック業務には3時間前後のズレが生じるケースも目立つ。当日配送サービスを手掛ける宅配事業者のなかには、一時的にサービスの中断を決めたところもある。

 山陽道の通行止めエリアは現在、崩落の原因や対策、工事方法などの調査・研究が急がれている状況で、開通のめどはまったく立っていない。関係者によると「工事手法や開始時期が決定してから、早くて3―4か月後になるのではないか」と話している。      
                         
(05/10/03)
<記事提供:物流ウィークリー


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