ニュース




 イーグル・クランプ クレーンスケールを販売
 吊り具専門メーカーのイーグル・クランプ(大阪市中央区)はこのほど、クレーンスケール「OCS型」の本格販売に乗り出した。クレーンのフックに掛けるだけで、吊り荷の重さを正確に素早く計量するもので、クレーンや吊り具のオーバー荷重防止対策に加え、トラック輸送時の過積載防止などにも効果的という。

 同製品は昨年10月から、同社の既存顧客を中心に試験販売を開始。当初は、オーバー荷重によるクレーンや吊り具の故障、ワイヤーの切断などを防ぐ目的で開発され、「100台くらい売れれば…と思っていた」(津山亨社長)ところ、1年間で300台を発売。「うれしいことに、思いがけないニーズがあった」というように、吊り具の過重防止だけでなく、運送事業者の過積載防止や製品出荷時の重量管理、スクラップの計量、農作業の現場など、幅広いニーズがあることが判明した。

 クレーンのフックに掛けるだけで、正確に素早く計量する同製品。表示は明るく視認性に優れ、衝撃に強い発光ダイオード(LED)の大型表示で、ゼロ合わせや風袋引きもワンタッチでできる。「バネばかりと違ってデジタル表示のため見やすく、近年増加している外国人労働者でも容易に把握できる」と同社長。

 測定データの自動記録や自動停止機能もあり、ゼロ設定やデータチェック、電源のオン・オフが可能な小型リモコンが付属。計量能力1トン用から30トン用までをそろえる。

 同社は昭和37年に設立。以来、「安全第一」をモットーに、吊り具専門メーカーとして研究・開発から提案、販売、アフタサービスに至るまで多面的なサービスを提供している。特にアフタサービスにおいては、「摩耗した部品を使い続けていたり、オーバー荷重など誤った使い方をしていると重大事故につながる恐れがある。売りっぱなしではいけない」との考えから、すべてのユーザーを巡回点検。部品の交換や、間違った使い方をしていた際の指導などに取り組んでおり、顧客の安心、信頼を得ている。

 「トラック運送業界も安全が最重要課題と聞く」と同社長。「クレーンスケールを活用して、重大事故につながりかねない過積載防止に役立てていただきたい」と語る。

 価格は、1トン用で15万円、5トン用で20万円程度。なお、無線データ通信機能内蔵型もある。

                    (07/11/30)
<記事提供:物流ウィークリー


バックナンバー

HOME会社概要サービス内容会員規約Q&Aお問合せ
お申し込みリンク集最新ニュースプライバシーポリシー