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播但道・花田料金所
播但連絡道路にETC 安全面でも効果
 「ご不便をおかけました」――。兵庫県中央部を南北に走り、中国山地を並行に貫く山陽自動車道と中国自動車道の双方を連結する播但連絡道路(姫路バイパス・姫路ジャンクション―和田山間)で6月1日からETCによる利用が可能になる。播但道では昨年7月から、利用者増を狙った料金引き下げや独自の通勤割引を試行的に実施してきたが、一定の成果が得られたことを踏まえ、同日付でさらに料金をダウンしたうえで、ETC通勤利用による通勤割引サービスを継続。さらにユーザーの利便性向上をめざす。

 山陽道と中国道を相互に乗り継ぐ場合などに多く利用される播但道だが、これまでETCブースがなかったことから高速道路会社の各種割引を受けるためには流入後、いったん利用車両は高速道路料金を精算する必要があった。また、無人ブースのない播但道から通行券を取って入ったETCに慣れたドライバーのなかには、高速道の出口で有人ブースへ回ることを忘れて通過しようとしてバーに接触するなど危険な場面も多く報告されてきた。

 こうした安全面に加えて不便・不利を解消する点でも、利用価値の高い播但道のETC化を歓迎する声が大きい。ただ、ETC化されるのは全料金所ではなく、当面は花田本線と砥堀、福崎南、和田山の4か所。昨年7月から従来料金を2割引とする社会実験を実施してきたが、6月からはさらに料金を引き下げ、17年6月末の時点料金から3割引となる。
 
  また、通勤時間帯(平日の午前7―9時および午後5―7時)にETCを利用した場合はさらに2割引(軽自動車と普通車のみ)と割安感は大きい。

 周辺には大手運送会社のターミナルが集中しているエリアもあるが、これまで使い勝手の悪さから播但道を敬遠するトラックも少なくなかった。2段階で値下げとなった形の料金は、例えば全線(姫路ジャンクション―和田山)を大型トラックで利用した場合、3150円(17年6月料金)だったものが2150円と大幅にダウン。「一般道路を走るトラックが減ることも予想され、安全面でも効果がありそう」(周辺住民)との声も聞かれている。

                         
(06/05/26)
<記事提供:物流ウィークリー


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