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 過積載違反 巡回では調査難しい
 「過積載による運送を行っていないか」。これは適正化実施機関による巡回指導の調査事項に盛り込まれており、最重点項目として位置付けられている。しかし、「否」となるケースは極めて稀だ。

 北海道の同機関では今年度(2月末まで)、1711件の巡回指導を行い、過積載についての調査は1659件を実施、このうち「否」の件数は4件となった。割合にして0.2%と非常に低い割合だ。

 北海道運輸局自動車監査官の資料でも、過積載の違反事業者は平成20年度に6件で、その後、6件、5件、7件と推移し、同24年度は2月初旬までで6件となっている。昔と違い、過積載が横行し、社会問題化することもほとんどなくなったといえる。

 ここで素朴な疑問だが、トラックスケールで計測するわけでもない同機関が、どのように過積載を調べているのだろうか。

 道内の職員は「日報や積み荷の明細などで確認している」と説明するものの、「明細がない所や、きっちりと書いていない所も少なくない。中には『荷主から過積載を頼まれる』と自分から話す事業者もいるが、巡回指導で過積載を見つけることは難しい」と打ち明ける。

 過積載は重大な法令違反だが、判明件数も少なく、巡回指導で見つけることも難しいのなら、チェック方法の見直しが必要ではないだろうか。

(13/05/17)



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