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 赤字企業、過半数続く 全ト協まとめ
 全ト協がこのほどまとめた平成23年度経営分析報告書によると、トラック運送業における営業赤字企業の割合は、過半数を占める状況が続いており、保有車両10台以下の事業者で6割を超えていることが明らかとなった。さらに営業収益は6年連続、営業利益は5年連続と、ともに減少が続いており、トラック業界は依然厳しい経営環境にあることが伺える。

 同報告書は、全国のトラック運送事業者1976社の事業報告書に基づいて、全ト協が集計・分析したもの。

 同23年度の決算では、売上高(営業収益)は1社平均1億8948万円で、前年度の1億9217万円に比べ2.0%の減少となり、6年連続の減少。

 一方、営業利益率はマイナス0.9%で、前年度のマイナス0.6%からさらに悪化し、5年連続の営業赤字となっている。

 貨物運送事業の実際の営業損失は、1社あたり、180万円で、前年度の140万円に比べ、マイナス幅が拡大。

 一方、黒字企業の割合は、対象事業者1976社中841社と43%で、前年度とほぼ横ばい状態となっており、営業赤字企業が過半数を占める状況が続いている。規模別では、「10台以下」が63%と、赤字企業割合が6割を超えており、「11台〜20台」が同60%、「21台〜50台」が同53%となり、規模が小さい事業者ほど、赤字割合が高くなっている。黒字企業割合も、規模が小さいほど低い傾向が見られる。

 また、営業利益率1%、対売上高燃料費比率5%の事業者では、燃料の平均調達単価が20%超の上昇で、営業利益率は赤字に転落することが見込まれる。

(13/04/26)



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