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中国トラック協会 西日本高速道路に要望書
 中国トラック協会(小丸法之会長=広ト協会長)は西日本高速道路を訪ね、ETC利用を前提とした高速料金の時間帯割引サービスの枠から外れている「広島岩国道路」「山口宇部道路」について、適用範囲の拡大などを求める要望書を提出。三浦克己氏(山口ト協会長)を団長に中ト協からは7人が参加し、西日本高速は坂上隆二中国支社長らが応対した。

 現在、山陽自動車道と一体化している形の広岩道は昭和48年、山陽道建設に先駆けて一般有料道路として事業認可された。並行して道路を建設する無駄から、その後に山陽道の建設を進めるに当たって広岩道と接続・供用されることになった経緯から、実質的には山陽道の一部となっているのが実情。そうした点を踏まえ、「ETC搭載車両に対する時間帯割引をはじめとする各種割引制度の創設を早急に図っていただきたい」などと要望。

 さらに、通勤割引を利用した際の料金を比較した資料なども添付。全区間が山陽道となる広島―河内インタチェンジ(IC)間の上り38.9キロが600円(通常1150円)なのに対し、ほぼ同じ距離の広島―大竹IC間(下り)の場合は廿日市ジャンクション―大竹IC間が広岩道であるために1100円(同1500円)。域内輸送に従事する運送会社を中心に料金制度の見直しを求める声は大きい。

 一方の山宇道は平成13年、山陽道・宇部下関線の接続に合わせて4車線化され、同年末には簡易型ETCが設置された。ただ、通常のETCと違って無線通信ができないことで、山陽道から流入する場合は割引が適用されるものの、山宇道から山陽道へ入った際には時間帯割引などを受けることができないのが実情。そのため、「山宇道から流入して山陽道を通行する場合にも時間帯割引などが適用されるように支援・協力を願いたい」と求めた。

 広岩道のように高速道路と一体化して供用されている一般有料道路は高松東、京滋バイパスなど全国に数例あるが、いずれも現在のところは「個別採算性」を理由に料金システムに整合性はない。今回の要望を受けて、西日本高速では「早期の実現をめざして、債務返済機構との協議を検討したい」(支社長)と対応。中ト協では今後も引き続き、域内の有料道路活用における制度見直しなどについて調査・研究する方針だ。
                         
(06/02/24)
<記事提供:物流ウィークリー


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